前回の記事では、VirtualBox上の仮想マシンで使うネットワークの設定を行った。今回は、OSの入れ物となる仮想マシンを作成する。
仮想マシンの作成
まずはOSの入れ物となる仮想マシンを作成する。GUI環境でVirtualBoxを起動し、新規をクリック。
仮想マシンの名前は”temp01″、OSのタイプはLinux、”Red Hat 64bit”を選択。CentOSはRedHatクローンのOSなので、この手の設定でCentOSの項目が見つからないときはRedHatまたはRHELを選ぶ事が多い。
次にメモリサイズ。仮想マシンはCUI環境で使う予定なので、ひとまず512MBでいいでしょう。
次は仮想ディスクを作成する。ホストマシン上では、1つのディスクが1つのファイルとして扱われる。まだ仮想ディスクは存在しないので、”仮想ハードドライブを作成する”を選択し作成をクリック。
ディスクの種類を設定する。VirtualBoxでしか使わないので、VDIを選択。別の仮想化ソフトでもディスクを使うのであれば、VMDK(VMware)、VHD(Microsoft Virtual PC)、HDD(Parallels) などの形式で作成してもOK。
ディスクサイズを可変にするか固定にするか選ぶ。可変サイズは、設定したサイズを上限に使った分だけ実際のディスク容量を消費する。固定サイズと比べるとパフォーマンスは落ちるが、今回はイニシャルサイズを減らすために可変サイズで設定する。
仮想ディスクの名前とサイズを決める。名前は、仮想マシン名に合わせて”temp01″。容量は、サイズの大きなファイルを扱うときは別途データ用の仮想ディスクを作ってアタッチするとして、ひとまずシステム用に20GBとした。ここで作成をクリックすると、仮想ディスクおよび仮想マシンが作成される。
仮想マシンの設定
作成した仮想マシンにOSを入れる前に構成を変更する。VirtualBoxの管理画面からtemp01を選択し設定をクリック。
今回は仮想マシンからはオーディオを使用しない。設定画面が開いたら、オーディオカテゴリを選択し、”オーディオを有効化”のチェックボックスを外す。
次に、1つ目のNICを設定する。ネットワークのカテゴリのアダプター1のタブを選択。割り当てをホストオンリーアダプターに変更し、名前はvboxnet0を選択。アダプタータイプは、準仮想化ネットワークを選択するとパフォーマンスが良い。
2つ目のNICを設定する。アダプター2のタブを選択。デフォルトでは”ネットワークアダプターを有効化”のチェックボックスがオフになっているので、有効化する。割り当てはNATネットワーク、名前はnat0を選択。それ以外はアダプター1と同様の設定。
ここまで出来たら、設定ウィンドウのOKをクリックし設定を終える。
次回はCentOSのインストールから。