前回の記事では、VirtualBox上に仮想マシンを作成した。今回は、作成した仮想マシンにCentOSをインストールして、各種サーバのひな形となるマシンを作成する。
仮想マシンへインストールDVDをマウント
VirtualBoxをGUI環境で起動し、前回の記事で作成したtemp01という名前の仮想マシンを選択。起動をクリック。
起動ディスクを選択画面が出るので、フォルダマークをクリックして、あらかじめダウンロードしておいたCentOS6.5のインストールディスクイメージを選択し、起動をクリック。まだインストールディスクイメージをダウンロードしていない人は、ここからisoファイルをダウンロードしておく。
仮想マシン起動時のエラー
起動時に以下のエラーが出てきた。一旦仮想マシンの電源をオフにする。
どうやらLinuxカーネルの既知のバグのようで、ホストマシンのファイルシステムにext4を使用しているとエラーがでるっぽい。このサイトに書いてあるように、仮想マシンの設定でストレージを選び、仮想HDDを配下に持つコントローラ(今回はSATA)の”ホストのI/Oキャッシュを使う”のチェックボックスを入れる。
CentOSをインストール
気を取り直して、もう一度仮想マシンを起動。仮想DVDドライブからブートし、CentOSのブートメニューが出てきたら”Install or upgrade on existing system”を選択。
CentOS6.5では、RAMが652MB以上でないとGUIインストーラが起動しない。仮想マシンのRAMは512MBに設定したのでCUIでインストールを進める。
今回はディスクの検証は時間がかかるのでSkipを選択。
次の画面ではOKをクリック。言語の選択画面が出てくるので、Japaneseを選んでOK。
CUIインストーラでは日本語が使えないよと出るが、このままOK。
自分の使用しているキーボードの配列を選ぶ。今回は日本語配列のキーボードを使用するので、”jp106″を選ぶ。
ドライブの初期化について聞かれるので、”Re-Initialize all”を選択。
“Use entire drive”、sdaドライブを選択。
本当にディスクの変更を適用するか聞かれるので”Write changes to disk”を選択。
仮想HDDへのOSインストールが始まるのでしばらく待つ。インストールが完了すると再起動するか聞かれる。Rebootする前に、仮想マシンのウィンドウ右下にあるDVDのマークをクリックして、インストールディスクイメージを取り出す。
再起動後、無事ログイン画面が表示されれば、インストールは完了。ユーザ名はroot、パスワードはインストール中に設定したものでログインし、”shutdown -h now”で一旦OSをシャットダウンさせる。
初期スナップショットの取得
VirtualBoxでは、ある時点でのマシンの状態を簡単に保存できるスナップショットと呼ばれる機能がある。いつでもインストール直後の状態に戻せるように、初期スナップショットを取得する。
VirtualBoxの管理画面でtemp01を選び、画面右上のスナップショットを選択。カメラマークをクリックし、スナップショット作成ウィンドウを出す。その時点での状態が分かるようなスナップショット名を入力してOKをクリック。
スナップショットが作成された状態。この先設定ミスなどでシステムが起動できなくなってしまっても、このスナップショットを使用することでOSインストール時の状態に戻ることができる。