はれのひ騒動に学ぶ個人でできる信用調査

はれのひ騒動に学ぶ個人でできる信用調査hosiiのメモ帳成人式のために、振り袖業者の「はれのひ(harenohi)」で振り袖を購入、レンタルしたのに連絡が取れなくなったというニュースが世間を賑わせている。
このような事例はどの業界にも起こり得ることで、決して他人事ではないように感じる。
住宅や乗用車の購入、結婚式や葬式などの高価な買い物をする際に同じような騒動に巻き込まれないためにも、個人でできる企業の信用調査について調べてみた。

信用調査とは

企業が取引を行う際、取引先がきちんと約束を果たしてくれるか調査する必要がある。これを信用調査という。
倒産しそうだったり、代金を踏み倒したりする企業は必ず何かしらの情報が出てくる。火の無い所に煙は立たないのである。
これと同様に、個人が企業のサービスを利用する時も、信用を調査する必要がある。

会社評判サイト

在職中、もしくは退職済みの社員が自分の会社について口コミを投稿する会社評判サイトがインターネット上に存在する。
情報は玉石混合だが、少なくとも給与遅配や過重労働、犯罪行為が行われていることを示す書き込みが退職した元社員からあった場合は要注意である。まともなサービスが受けられなかったり、ひどい時は或る日突然倒産するリスクがある。

今回の騒動で渦中の企業である「はれのひ」も評判サイトには過去給与遅配があった旨が投稿されている。
https://www.vorkers.com/company.php?m_id=a0C1000000yRwYC

公式サイトの企業プロフィール

企業の公式サイトに企業プロフィールがある場合は、それを確認するのも一つの手である。
特に、以下の点はよく確認したい。

  • 資本金
  • 従業員数
  • 売上高

在庫や店舗を持つような商売の場合、事業の規模に対して資本金が少ないと赤字決算が即債務超過に繋がる。
以下ニュースによると、「はれのひ」の資本金1千万円に対して、債務超過は3.2億円とのことだったので、完全なる経営破綻状態であることがわかる。
また、Webサイトの資本金が虚偽のもので、商業登記簿上は150万円だったことにも驚きである。

はれのひ(株) 負債額判明 事業停止 負債総額:約6億1,000万円

従業員数は、会社の規模に対して適正か確認するのに役立つ。
従業員数に対して店舗や事業所の数が不自然に多い場合は注意が必要である。

また、従業員数と売上高の情報を合わせることで、1人あたりどのくらいの稼ぎがあるのかを確かめられる。
「はれのひ」の例で言うと、3億8000万円(2015年9月期実績)の売上に対して、従業員数は49人である。
3億8000万円 / 49人 = 7755102円/年となる。
ここから、店舗の賃料や人件費などを引くとほとんど利益は出ないのではないだろうか。

Webアーカイブに残っていた「はれのひ」の企業プロフィールで、上記の情報を確認してみるとよりわかりやすいかと思う。
https://web.archive.org/web/20180108024247/http://harenohi-ir.co/company/profile.html

信用調査会社の倒産速報

企業が倒産してからにはなるが、以下のサイトで倒産情報の速報を確認できる。

自分の利用している企業の倒産情報をいち早く入手することで、早期に次のアクションを取ることができるのではないだろうか。

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